会頭挨拶

第121回日本皮膚科学会総会
大会テーマ「SDGs(Sustainable Dermatology Goals)-持続可能な皮膚科学の目標-」

佐山浩二会頭

会頭 佐山 浩二
(愛媛大学大学院医学系研究科)

この度、2022年6月2日〜5日の日程で、第121回日本皮膚科学会総会を開催させて頂くこととなり大変光栄に存じております。予想外に新型コロナウイルス感染症の影響が長引き、その影響を避けることはできませんが、可能な限り国立京都国際会館で全国から皆様をお迎えしたいと考えています。

もともとこの総会は、故尹浩信熊本大学元教授がご担当の予定でしたが、2020年3月急逝されましたため、急遽私が指名されたものです。尹浩信元教授のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

本学会のテーマはSDGs(Sustainable Dermatology Goals)-持続可能な皮膚科学の目標- としました。国連が定めるSDGs (Sustainable Development Goals;持続可能な開発目標) とは「Dermatology」の部分が異なります。現在、各科の診療体制は新専門医制度、都市部へのシーリングなどにより大きな影響を受けています。これに加えて医師の仕事量の変化により、さらに診療体制に影響を受けることが明らかになっています。この厳しい環境の中で持続可能な皮膚科学の発展を目指してSDGsをテーマとしました。

医師の仕事量の変化は主に以下の3つの要因によるものです。1)働き方改革。2024年に医師の働き方改革が始まりますがこれはまだ第一段階であり、段階を経て改革はさらに進み、2035年には現在と比べると大幅に勤務時間が減ることが予想されています。2)医師の需要と供給の逆転。現在医師の需要は供給を上回っていますが、2030年を過ぎたあたりから少なくとも頭数に関しては逆転します。ただし、その場合でも医師偏在の問題は残ることにはなります。3)医師の年齢別の人口構成の変動。皮膚科に関しては、今後男性医師が減少し年齢別の人口構成が大きく変動します。

今回の学会は現地開催(国立京都国際会館)+オンライン配信のハイブリッド形式を考えています。ハイブリッド形式も定着してきた感がありますが、今回はポスターもe-posterと紙ポスターを組み合わせたハイブリッド形式にしたいと考えています。昔ながらの紙ポスターの大きな利点は全体を見渡せるという点と、キーワード検索だけでは見ないであろうポスターも目に付くと見てしまうという点にあります。さらには、ポスター発表の場を交流の場としてもご活用頂けたらと思います。

予防接種が進めば、当然のように新型コロナウイルス感染症も落ち着き2022年には通常に近い形での学会開催が可能なのではないかと考えていました。しかしながら、今度は変異株が猛威をふるい始めなかなか思い通りにはいかないようです。可能な限り現地開催+オンライン配信のハイブリッド開催を目指して準備を進めて参ります。愛媛大学医学部皮膚科学教室、同門会、学会事務局一同、精一杯準備させて頂きます。皆様と京都、あるいはWEB上でお会いできることを楽しみにしております。